アンサンブル・ジェネシス 光と影〜音楽の創造

   BS2 クラシック倶楽部 2010年3月30日 Bモード・ステレオ

  アンサンブル・ジェネシス 光と影〜音楽の創造

 1.エスタンピ〜14世紀のロバーツブリッジ写本から〜
 2.組曲イ短調TWV55.a2から       (テレマン作曲)
     第1,3,5楽章
 3.メランコリー作品13から      (ヒンデミット作曲)
     「足元に咲くプリムラは」
 4.菩提樹の下で               (即興演奏)
 5.セレナーデ               (新垣隆作曲)
 6.「ロザリオのソナタ」から       (ビーバー作曲)
     第1番二短調「受胎告知」
 7.ヴォイス・バイオリン・ピアノ   (フェルドマン作曲)
 8.モテットRV631         (ヴィヴァルディ作曲)

       演奏:アンサンブル・ジェネシス

  [収録:2009年3月28/29日.NHK大阪放送局T−1スタジオ]

  鈴木優人
 1981年オランダ・デンハーグ生まれ。幼少より両親に音楽の手ほどきを受ける。
 東京芸術大学作曲科を卒業後、同大学院古楽科に進み、オルガンを父・鈴木雅明に師事、オランダ・カルヴァン派の教会音楽についての研究で修士号を得る。東京芸大在学中にはバッハ・カンタータ・クラブのリーダーを務め、指揮者としての経験を積むとともに、ピアニスト、伴奏者として著名な小林道夫の薫陶を受ける。
 2005年からオランダに渡り、ハーグ王立音楽院にてオルガンをヨス・ファン・デル・コーイに師事し、最優秀の成績でディプロマを獲得。
 2007年より同音楽院にてオルガンの即興演奏を同氏に学ぶとともに、アムステルダム音楽院にてチェンバロをボブ・ファン・アスペレンに師事する。
 またピアノ・フォルテピアノ及びドイツリート演奏法を、コンラート・リヒター、三善晃、木村徹、ヤコブ・シュテンプフリ、加藤智子、スタンリー・ホッホランド、砂原悟、ロジャー・ヴィニョールズの各氏に学ぶ。永富正之、尾高惇忠および青島広志の各氏に作曲を学び、指揮を北原幸男に師事。
 2002年よりバッハ・コレギウム・ジャパンのメンバーとして定期演奏会、カンタータ全曲録音および海外ツアーに参加。ヨーロッパ各地のほか、アメリカ、韓国、メキシコなどへの演奏旅行を行う。
 2005年、コンサートマスターの山口幸恵とともに「アンサンブル・ジェネシス」を結成し、オリジナル楽器を用いてバロックから現代音楽までの意欲的なプログラムを展開している。(参考資料:eugenes blog)

 テレマン、ヒンデミット、ヴィヴァルディ、ビーバー、フェルドマンといったバロックから現代音楽までのレパートリーを短時間で披露しました。4曲目の即興演奏はリコーダーとオルガンだけの合奏でしたが、初めて聴きました。
 5曲目の新垣隆の曲はリコーダーとオルガンと低音部の弦楽器による演奏でしたが、なかなかの味わいのある心に染み渡るいい曲でした。
 ヴィヴァルディのモテットRV631はおなじみでしたが、7曲目のフェルドマンの曲は今回の演目のうちでは1曲飛び離れた曲である種の雰囲気造りにはなってはいるが、面白いのですがやはり違和感があります。
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ラ・フォル・ジュルネ音楽祭2007(1)

  ハイビジョン クラシック倶楽部 2010年3月29日 Bモード・ステレオ

  ラ・フォル・ジュルネ音楽祭2007(1)

 チェロ協奏曲 ロ短調 作品104   (ドボルザーク作曲)


    チェロ:アレクサンドル・クニャーゼフ

   管弦楽:ウラル・フィルハーモニー管弦楽団
   指 揮:        ドミートリ・リス

 [収録:2007年5月4日,東京国際フォーラムホール A]

  アレクサンドル・クニャーゼフ
 1961年、父親が医者、母親がエンジニアの間に生まれた。彼は、6歳からアレクサンドル・フョードルチェンコにチェロを習い始め、モスクワ音楽院ではチェロとピアノを学んで1979年に卒業。1991年には、ニージニイ・ノヴゴロド音学院にて、著名なロシア人オルガニストのガリーナ・コズロワに師事してオルガニストの学位を取得。1995年にはモスクワ音楽院教授に就任。
 彼が将を獲得したコンクールは、1977年にヴィリニュス、1979年にカサド、1987年にトラバニ、1990年にチャイコフスキー、1992年にUNISAといったところで、特に第9回チャイコフスキー国際コンクールでの2位入賞は話題になる。

  ウラル・フィルハーモニー管弦楽団
 1936年に創設されたロシア屈指のオーケストラ。ウラル山脈中央東麓にある都市恵かテリンブルクを拠点とする。冷戦後の1990年代に、ヨーロッパ・ツアーや数々の優れた録音により世界的に有名となった。ロシアや東欧出身の作曲家の作品を何よりも得意とするが、現代音楽への理解も深い。最近では、2009年3月にオーストリア・グラーツのステファニエン・ザールにてコンサートシリーズを行なった。1995年よりドミトリー・リスを指揮者に迎え、ロシアにて「年間最優秀オーケストラ」に選ばれている。

 今回の演奏ですが、知る人ぞ知るロシアの名手であるアレクサンドル・クニャーゼフの力感溢れた素晴らしい魅力的なものでしたが、彼はピアノやオルガンも弾くというのも驚きです。またウラル・フィルの演奏もよかったのですが、オーストラの楽員に美しい女性が多くいるのもとても印象的でした。
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セーラ・ウィリアムソン クラリネット・リサイタル

  ハイビジョン クラシック倶楽部 2010年3月18日 Bモード・ステレオ

  セーラ・ウィリアムソン クラリネット・リサイタル

 1.クラリネット・ソナタ           (プーランク作曲)
 2.幻想的ソナタ              (アイアランド作曲)
 3.クラリネット・ソナタへ短調作品120第1  (ブラームス作曲)
 4.「3つの前奏曲」から第2番  (ジョージ・ガーシュウィン作曲/
                     ジェームズ・コーン編曲)


          クラリネット:セーラ・ウィリアムソン
          ピアノ   :    ウララ・ササキ

      [収録:2010年1月31日,武蔵野市民文化会館小ホール]

  セーラ・ウィリアムソン
 NHKのハイビジョン クラシック倶楽部 2010年3月18日 06:00〜06:55の放送を聴きました。以後3月25日 13;00〜13:55にも再放送がありました。
 素晴らしい演奏を聴いた後に、彼女の経歴を調べましたが、あまりよくわかりませんでした。
 Webでは簡単な紹介がありましたので、それを記しておきます。
 「英国から飛び出した、クラリネットの妖精 ロンドン発特別便
 ユーロヴィション・コンクール第2位入賞で ベルリンの聴衆を虜に!
ロンドンのウィグモア・ホール、チューリヒ・トーンハレなど、世界の主要ホールで活躍」

  ウララ・ササキ
 ウララ・ササキは9歳で音楽家の両親と共に渡伊。
 ヴェネツィア・フェニーチェ劇場にてデビューコンサート。パドヴァ国立音楽院を首席及び名誉賞を得て卒業、ウィーン国立音楽大学でメディモレッツに師事し、ソリストクラスを審査員全員一致最高点を得て卒業。その後R・ブッフビンダー、T・ニコライエヴァに師事。
 バイロイト国際音楽コンクールピアノ部門第1位及びバイロイト市長賞、ポルトグルアーロ国際デュオコンクール2位、チッタ・ディ・チェント音楽コンクール第1位及び報道協会特別賞をはじめ、ロンゴ音楽コンクール、ロベレ・ドーロ国際音楽コンクールなど多数のコンクールで優勝。
 ベーゼンドルファーピアノコンクールでは2位を受賞。ウィーン・ムジーク・フェラインザールのコンサートにおいて好評を博す。またラジオ、TV等にも出演。イタリア各地を始め、ドイツ、スイス、オーストリア、アメリカ等でリサイタル。
 バーゼルシンフォニーオーケストラとプロコフィエフのピアノコンチェルト第1番を共演し「冷静で論理的でありながら多彩な色彩感覚でプロコヒエフの世界を見事に作り出し聴衆を魅了させた・・・」と評される。
 その他バイロイト・ゲラ交響楽団、札幌交響楽団、ロイヤルチェンバーオーケストラ、大阪センチュリーオーケストラ他とリスト、モーツアルト、チャイコフスキー等のピアノ協奏曲及びO・メシアンのトゥランガリラ交響曲を共演するなど、国内外で演奏活動を行ない、音色の美しさ、表現力の豊かさ等で高い評価を得る。
 ビクターより「ララバイ」をリリース。また、イタリア(バチカン)ラジオ番組に出演。
 現在ドイツ在住。
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モノオペラ「アンネの日記」

  ハイビジョン クラシック倶楽部 2010年3月26日 Bモード・ステレオ

  モノオペラ「アンネの日記」

 モノオペラ「アンネの日記」
         (グレゴリ・フリド作曲)

         [日本初演]


     アンネ・フランク:天羽明恵

  室内管弦楽:東京フィルハーモニー管弦楽団
  指 揮  :          下野竜也

   [収録:2010年2月18日,NHKスタジオ]

  天羽明恵
 東京生まれ。東京芸術大学卒業。オペラ研修所第8機生。二期会オペラ・スタジオ第34期修了。1993年文化庁派遣芸術家在外研究員としてシュトゥットガルト音楽大学に留学。1995年第6回五島記念文化賞オペラ新人受賞。副賞として財団の助成によりベルリンで2年間研修を行なう。ソニア・ノルウエー女王記念第3回国際音楽コンクール優勝、一躍注目を集める事となった。その後ドイツを拠点としてヨーロッパ各地のオペラハウスや音楽祭に客演。
 国内では新国立劇場,サントリーホール・ホールオペラへ出演に加え、サヴァリッシュ、ロジェストヴェンスキー、小澤征爾、オーレン、ラングレ、ヴィンシャーマン、N響、東京フィル等と共演。1999年度アリオン賞受賞。戸田敏子、フランシス・シマール等に師事。超絶的なコロラトゥーラとリリックな声を併せ持ち、国内外で高い評価を得ているわが国期待のソプラノ歌手である。

 「アンネの日記」は、ドイツ系ユダヤ人少女アンネ・フランクによる日記様の文書であって、第二次世界大戦の最中のナチス・ドイツ占領下のオランダ・アムステルダムが舞台となっている。ナチスのユダヤ人狩りを避けるために咳も出せないほど音に敏感だった隠れ家に潜んだ8人のユダヤ人達の生活を活写したものといわれている。執筆は密告によりドイツ秘密警察に捕らまるまでのおよそ2年間に及んでいる。彼女の死後、父オットー・フランクの尽力によって出版され、世界的ベストセラーになった。
 1942年6月12日から1944年8月1日までの記録である。
 「アンネの日記」は、何か特別なドラマがある訳ではないが、一少女の内的な葛藤と成長を描き出した作品であるとされている。アンネはキティーと呼称されていて、第三者に宛てた手紙を模した独特な表現スタイルは、内面の吐露をより印象的なものにしている。特に際立つのが、早熟さや、鋭い観察力と批判精神であるといわれている。
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ガーデン・オブ・ラブ 大石将紀 スタジオコンサート

  ハイビジョン クラシック倶楽部 2010年3月25日 Bモード・ステレオ

  ガーデン・オブ・ラブ 大石将紀 スタジオコンサート

 1.オウディウスによる6つの変容から   (ベンジャミン・ブリテン作曲)
     パン
 2.ザ・ガーデン・オブ・ラブ    (ヤコブ・テル・フェルトハウス作曲)
 3.オウディウスによる6つの変容から   (ベンジャミン・ブリテン作曲)
     ニオべ
 4.SAKANA                       (藤倉大作曲)
 5.コラール変奏曲             (ヴァンサン・ダンディ作曲)
 6.気まぐれなミニチュアから         (アルコ・ストロッパ作曲)
     ニンナナンナ 
 7.水のピアノ                (ルチアーノ・ベリオ作曲)


         サクソフォーン:大石将紀(1,2,3,4,5,8曲目)
         ピアノ    :倉澤 華  (5,6,7,8曲目)

         [収録:2010年2月19日,NHKスタジオ]

  大石将紀
 東京芸術大学、同大学大学院修士課程修了後、2001年9月に渡仏しパリ国立高等音楽院に入学。サクソフォン科、室内楽科、即興演奏家を全て最優秀の成績で卒業後、さらに同音楽院大学院課程室内楽科に進み2007年に修了。2002年から2004年まで文化庁派遣芸術家海外研修員。
 2007年にトーキョーワンダーサイトにおいてリサイタル開催。2008年3月に日本に帰国後、東京オペラシティ財団主催の「B-C 100」に出演し朝日新聞等の批評で高い評価を得る。2008年には故ピナ・バウシュプロデュースの国際ダンスフェスティバルNRW2008に出演するなど幅広く活動している。

  倉澤 華
 東京都生まれ。東京芸術大学音楽学部付属音楽高等学校を経て、文化庁在外研修員としてパリに留学。
 PTNAピアノコンペティションE級金賞、第6回キル国際コンクール15歳以下の部門第2位、第2回F.プーランク国際コンクール3位、あわせて最年少者賞、第2回メシアン国際コンクール新人賞など受賞歴多数。
 2006年、NHK教育TV「スーパーピアノレッスン」にレギュラー出演。
 2007年3月、東京・浜離宮朝日ホールにてデビューリサイタルほか、国内外で数多くの演奏会を開催。
 パリ国立高等音楽院ピアノ科修士課程を卒業、国家ディプロマ取得。11月、メシアン現代ピアノコンクールにおいてメシアン特別賞を受賞。
 故・安川加壽子、御木本澄子、橋本三恵子、藤井一興等に師事。現在、D.パスカル、E.ルサージュ、M.ヴェロフ等に、室内楽をC.デゼールに師事。
 NHK教育TV「スーパーピアノレッスン」ではクラシックファンのみならず、多くの音楽ファンには注目されていたピアニスト。才能・テクニック・美貌の3拍子揃った逸材といわれている人で急速に人気が高まり、国内の鑑賞団体からの依頼も急増中とのことです。
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クリスティアン・ベザイディンオート フォルテピアノ・リサイタル

  ハイビジョン クラシッく倶楽部 2010年3月24日 Bモード・ステレオ

  クリスティアン・ベザイディンオート フォルテピアノ・リサイタル

 1.ピアノ・ソナタへ長調K.533/K.494
 
 2.幻想曲ハ短調K.475
 
 3.グルックのオペラ「メッカの巡礼」から
    「われら愚かな民の思うは」による10の変奏曲ト長調K.455
                   (以上モーツアルト作曲)


   フォルテピアノ:クリティアン・ベザイディンオート

       [収録:2010年2月24日,王子ホール]

  クリスティアン・ベザイディンオート
 1979年南アフリカ生まれ。両親はドイツ系オランダ人。現代の最も興味深い若手鍵盤奏者の一人と評価されている。カーネギー・ホールとボストン・シンフォニー・ホールでのデビュー。
その後、フライブルク・バロック・オーケストラ、18世紀オーケストラ、コンチェルト・コペンハーゲンなどの世界最高のアンサンブルや、カルミニョーラ、ムローヴァ、ホグウッドといった著名なソリストと共演している。
 2001年、21歳の時、ブリュージュ国際音楽コンクールで第1位と聴衆賞を受賞。2007年にはアーウィン・ポドキー賞受賞。現在、イーストマン音楽学校の専任教師を務め、フォルテピアノと18世紀の演奏法を教えている。注目の活動としては、フライブルク・バロック・オーケストラとの米国ツアー、ブリュッヘン指揮18世紀オーケストラとのベートーベンのピアノ協奏曲全曲演奏、ベルリン・フィルハーモニー・デビュー公演などがある。

 クリスティアン・ベザイディンオートには次のようなエピソードが取り上げられている。それは、2007年5月の出来事である。ゴットフリート・フォン・デア・ゴルツが指揮するフライブルク・バロック・オーケストラのコンサートでのこと。当初ソリストだったアンドレアス・シュタイアーが歯痛で公演をキャンセルしたため、急遽ソロを務めたのがべザイデンオート。曲はモーツアルト最後のピアノ協奏曲第27番変ロ長調だった。終演後、オーケストラ団員たちと聴衆は、歓声をあげ狂気乱舞した。彼のあまりにファンタジー溢れる演奏で,コンサートホールは感動の渦に包まれ、人々はただただ感嘆の声をあげるしかなかった。欧州楽壇に衝撃が走り、新たな歴史が刻まれた瞬間である。
 この事が合って以来、古楽オーケストラのコンチェルト公演にソリストとして頻繁に招聘されるようになった。・・・ということである。
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コンチェルト・コペンハーゲン演奏会

 ハイビジョン クラシック倶楽部 2010年3月23日 Bモード・ステレオ

  コンチェルト・コペンハーゲン演奏会

 1.カンタータ第211番「おしゃべりしないで」   (バッハ作曲)
   (コーヒー・カンタータ)BWV211
 2.カンタータ第212番「おいらの今度の領主様」  (バッハ作曲)
   (農民カンタータ)BWV212から
     抜粋(第1〜10,13,14,19~24曲)


       ソプラノ:       マリア・ケオハナ
       テノール:       トマス・メディチ
       バリトン:ホーヴァード・ステンスヴォルド

     チェンバロ/指揮:ラルス・ウルリク・モルテンセン
     管弦楽     : コンチェルト・コペンハーゲン

        [収録:2010年1月15日,王子ホール]

  コンチェルト・コペンハーゲン
 コンチェルト・コペンハーゲンの名前の頭文字をとった通称COCO(ココ)は、1991年デンマークとスウェーデンの音楽家により結成。1999年からチェンバロ奏者ラルス・ウルリク・モンテンセンを首席奏者兼音楽監督に迎え、よりいっそう充実した演奏活動を展開している。近年ではエマ・カークビー、アンドレアス・ショル、ロナルド・ブローティガム、アンドルー・マンゼ、アンドルー・ローレンス=キングをはじめ、多くの古楽の名手たちと共演。2008年からはアンネ・ゾフィー・フォン・オッターと、ドイツ・グラモフォン によるバッハのCDレコーディングやコンサートに取り組んでいる。CPOレーベルとBISレーベルから出したCDは国際的な注目を集め、多くの有力な賞を受賞。デンマークでは王立劇場で年1度、オペラを上演しており、最近ではヘンデル「クセルクセス」、「ジュリーオ・チェーザレ」、「パルテーノベ」などがある。

  ラルス・ウルリク・モルテンセン
 1955年生まれ。コペンハーゲンの王立音楽院で学んだ後、ロンドンでトレヴァー・ピノックに師事。またコレギウム・ムジクム90のチェンバロ奏者として活躍。現在は指揮者、ソリストとしてまた室内楽奏者としてヨーロッパ、アメリカ、メキシコ、南米、日本、オーストラリアで活動し、ソプラノのエマ・カークビー、バイオリンのジョン・ホロウェイ、チェロのヤープ・テル・リンデンらと定期的に行なっている。その上、オペラ指揮者としても活躍しており2011年デンマーク王立劇所で、ラモーの、「レ・ボレアード」を上演する予定になっている。CD録音も多くバッハの「ゴールトベルク変奏曲」はフランスのディアパゾン・ドールを受賞。COCOとの共演のCDでは、J.S.バッハのCD「チェンバロ協奏曲集」で国際的に最高級の称賛を得たほか、ハルトマンの交響曲集と共に、デンマーク放送DMA/P2賞を受賞。2007年にデンマークで最も名誉ある音楽賞レオニー・ソニング賞をも受賞。2008年にはスェーデン王立音楽アカデミーのメンバーとなる。

  マリア・ケオハナ
 スェーデン生まれ。コペンハーゲンの王立歌劇アカデミーを修了。室内楽、オペラ、オラトリオを中心に、バロックから現代音楽まで幅広いレパートリーを持つ。イェーテボリ劇場、ドロットニングホルム王立劇場、デンマーク王立劇場などのオペラ出演のほか、タングルウッド、コンセルトヘボウ、ハレ・ヘンデル音楽祭などでも絶賛を博す。オラトリオのソリストも多く、グスタフ・レオンハルト、ロイ・グッドマン、ヤコブ・リンドベルイら著名な指揮者と共演している。
 2000年の国際ファン・ヴァセナー・コンクールでは最も有望な音楽家に贈られる賞を受け、スェーデン王立音楽アカデミーからたびたび表彰を受けている。2005年、ヘンデル「リナルド」のアルミーダの好演に対してロイメルト賞を受賞している。

  ホーヴァード・ステンスヴォルド
 オスロ生まれ。ノルウェーの少年合唱団でボーイソプラノとして歌う。コペンハーゲンの王立歌劇アカデミーで学んだ後、デンマーク王立音楽院を2000年夏に卒業。ノルウェー国立歌劇場での「魔笛」、「コシ・ファン・トゥッテ」、デンマーク王立歌劇場での「ドン・ジョヴァンニ」、ベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団とのコンサート形式によるオペラ「ドン・ジョヴァンニ」のタイトルロール、コペンハーゲンでの「フィガロの結婚」、ノルウェーのノルドランド音楽祭での「リゴレット」などに出演し好評を得る。アンドルー・リットン、ミシェル・プラッソン、ファビオ・ビオンディ、ブルーノ・ヴァイル、L.U.モルテンセンといった指揮者と定期的に共演している。現在、コンサート、オラトリオ、リサイタルで活動。近現代オペラ作品の世界初演も行なっている。

  トマス・メディチ
 デンマーク生まれ。コペンハーゲン少年合唱団出身。2001年ロンドンのロイヤル・アカデミー・オブ・ミュージックでソリストとして研鑽を積んだ後、デンマークでフリーの歌手として活動を始める。現在、室内アンサンブルのアルス・ノヴァ・コペンハーゲンに所属し、国内外のコンサートでソリストとして活躍している。ポール・ヒリアー率いるシアター・オヴ・ヴォイセズによる、スコットランド、エストニア、ラトヴィアでのJ.S.バッハのヨハネ受難曲とマタイ受難曲のコンサートでソリストとして出演。2007年のクリスマスには、コペンハーゲン少年合唱団とジーランド交響楽団によるJ.S.バッハのクリスマス・オラトリオのソリストを務める。

 今回の来日は3年ぶりになりますが、寒い国で生まれた"COCO"の愛称で親しまれているこの音楽集団による丁度その季節に合ったバッハのコーヒー・カンタータや農民カンタータで新年の祝いにぴったりした素晴らしく迫力のある力強い演奏を聴く事ができました。
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ベルリン古楽アカデミー

  ハイビジョン クラシック倶楽部 2010年3月22日 Bモード・ステレオ

  ベルリン古楽アカデミー

 1.ブランデンブルク協奏曲第1番へ長調BWV1046
     第1楽章、第4楽章
 2.ブランデンブルク協奏曲第2番へ長調BWV1047
     第1楽章
 3.ブランデンブルク協奏曲第3番ト長調BWV1048
     第3楽章
 4.ブランデンブルク協奏曲第4番ト長調BWV1049
     第1楽章
 5.ブランデンブルク協奏曲第5番二長調BWV1050
                (以上バッハ作曲)


     演奏:ベルリン古楽アカデミー

   [収録:2010年2月12日,トッパンホール]

  ベルリン古楽アカデミー
 ベルリン古楽アカデミーは、1982年に旧東ベルリンのさまざまなオーケストラの若い団員たちによって古楽専門のオーケストラとして創立。旧東ドイツ国家の援助を受ける音楽団体から独立して本物の演奏をめざすこのアンサンブルの活動は、当初はあまり活発とはいえるものではなかったようである。しかし、1984年にベルリン・コンツェルトハウスで独自の連続演奏会を行なって以来西ドイツでも注目されるようになり、19986年には西ドイツのヘルネでの古楽祭に招聘されることになる。音源についても、彼らの最初のCDは1987年、東ドイツのエテルナ・レーベルと西ドイツのカプリッチョ・レーベルで同時に発売。続いてカプリッチョと東ドイツのベルリン・クラシックスの両レーベルで共同製作CDを出すことになる。このような出来事は当時としては非常に珍しい事であり、東西の積極的な文化交流事業を行なうまでに魅力的だった活動は、西側ヨーロッパでも大きな反響を呼び、1994年にはハルモニア・ムンディ・フランスと専属契約を結び現在に至っている。
 このようなレコーディイング活動により、これまでにドイツ・シャルブラッテン賞、フランスのディアパゾン・ドールとカンヌ・クラシカル賞、イギリスのグラモフォン賞、オランダのエディソン賞をはじめ、多くの賞を贈られている。
 1989年にはベルリンの壁が崩壊して以来、国外でのコンサート活動をふやし、現在はウィーン、パリ、アムステルダム、チューリヒ、ロンドン、ブリュッセルをはじめ、ヨーロッパ各地で定期的に公演を行なっている。さらに東南アジア、中東、日本でも公演し、2004年6月には3週間の南米公演に出て、ブエノスアイレスのコロン歌劇場で2回の公演を行なっている。
 ベルリン州立歌劇場とインスブルック音楽祭でルネ・ヤーコブスの指揮で定期的に公演を行なっている。1999年12月、チェチーリア・バルトリとの共演でロンドンのウィグモアホールにデビューし、以来このメゾ・ソプラノとアカデミーのパートナーシップが続いている。彼らの共演はグルックのオペラアリアのレコーディングがグラミー賞受賞をもたらし、このCDは2001年にデッカ・レーベルで発売された。
 2005年5月のアメリカデビュー公演では、ニューヨークのカーネギーホールをはじめ、ロサンジェルス、シカゴ、ボストン、ワシントンの主要なコンサートホールで演奏を行なった。このベルリン古楽アカデミーの注目すべきは公的援助を全く受けずに、目下彼らの友達からの寄付に支えられて活動を続けているところである。
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洋館に響くモーツアルト 〜テレマン室内オーケストラ〜

  ハイビジョン クラシック倶楽部 2010年3月17日 Bモード・ステレオ

  洋館に響くモーツアルト 〜テレマン室内オーケストラ〜

 1.ピアノ協奏曲第12番イ長調K.414

 2.交響曲第40番ト短調k.550
      
     (以上モーツアルト作曲)


   フォルテピアノ:高田泰治(1曲目)

  管弦楽:テレマン室内オーケストラ
  指 揮:        延原武春

  [収録:2009年11月30日,大阪倶楽部]

 コレギウム・ムジクム・テレマンは、1936年、指揮者・オーボエ奏者の述原武春によって創設された、日本では数少ない、そして最古の歴史を誇る、国際的なバロック音楽総合演奏団体である。正式な名称は「日本テレマン協会」で、その傘下に「テレマン室内管弦楽団」、「テレマン室内合唱団」、「コレギウム・ムジクム・テレマン(C.M.T.)」、「バロック・コア・テレマン」、「シンフォニエッタ・テレマン」という5つの演奏団体があり、更に「日本テレマン協会後援会」、「テレマン友の会」、「日本テレマン協会オフィシャルクラブ”照翁の会”」という3つの支援団体がある。
 関西を拠点に世界的に活動している。コンサート会場に大正期の社交倶楽部建築でもある大阪倶楽部、昭和初期のネオ・ゴシック・カテドラルである夙川カトリック教会、明治期のネオ・バロック宮殿風建築である京都国立博物館など、歴史的建造物を選定し、バロック時代の雰囲気の再現に務めている事でも知られている。
 テレマン室内管弦楽団はモダン楽器使用時の、そしてコレギウム・ムジクム・テレマンは古楽器使用時の名称であるが、一回のコンサートでバロックピッチの古楽器、古典派期のピッチでの古楽器、そしてモダン楽器を使い分けるなど、日本では他の楽団の追従を許さない演奏水準と企画力を持っているといえる。
 指揮者の述原武春は、現在日本テレマン協会代表・音楽監督。指揮者・オーボエ奏者として、日本の洋楽界に室内楽を定着させた功績は高く評価されている。同楽団は、1963年彼により創設された室内楽の総合団体で、2008年に創立45周年を迎えており、現在では国内外を問わずその活動の場を広げている。多くの受賞のなかでも、「第17回サントリー音楽賞」の受賞は、この団体の国内における評価を決定的なものにしている。2003年5月末には創立40周年記念事業の一環として、ドイツの「バッハフェスティバルライプツィヒ2003」に日本から唯一招聘を受け渡独。大きな成功を収めて帰国。また2007年6月22日に行なった、クラシック楽器による「日本テレマン協会第176回定期演奏会」ではこの形態による成果に対し「大阪文化祭賞グランプリ」を受賞。この事により、バロック・モダンそしてクラシック楽器・・・その全てを弾き分ける固定メンバーによる日本初の演奏団体が誕生したことになる。2008年は協会創立45周年記念事業として「クラシック楽器による”ベートーヴェン:交響曲全曲演奏&荘厳ミサ曲”」を3月から10月にかけ日本初の試みとして取り組み、各方面より大きな注目を集めている。
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トリオ・ディ・クラローネ演奏会

   ハイビジョン クラシック倶楽部 2010年2月8日 Bモード・ステレオ

  トリオ・ディ・クラローネ演奏会

 1.コンチェルトシュトゥック第2番二短調作品114 (メンデルスゾーン作曲)
 2.おとぎ話作品132                  (シューマン作曲)
 3.五つのカノン風練習曲から第1,第2曲         (シューマン作曲/
                            ミヒャエルす編曲)
 4.幻想小曲集作品73                 (シューマン作曲)
 5.コンチェルトシュトゥック第1番へ短調作品113 (メンデルスゾーン作曲)
 6.八つの小品作品83から第2番ロ短調           (ブルッフ作曲)

             トリオ・ディ・クラローネ
       クラリネット :   ザビーネ・マイア(1,2,4,5,6曲目)
       クラリネット :ヴォルフガング・マイア    (3曲目)
       バセットホルン:ヴォルフガング・マイア   (2,5曲目)
       バセットホルン:  ライナー・ヴェーレ  (1.2,6曲目)
       ピアノ    : コンラート・エルザー  (1〜6曲目)

          [収録:2009年6月11日,王子ホール]

 トリオ・ディ・クラローネは1983年にザビーネ・マイヤーが兄であるヴォルフガングとクラリネット奏者であるライナー・ヴェーレとともに結成。このアンサンブルを作る目的は当初モーツアルトのディヴェルティメントK439bをオリジナル編成で演奏することだったようである。いろいろ考えた末にモーツアルトの作品を一流の現代の作品と対比させる事に行き着いた。モーツアルトと現代曲を組み合わせたプログラムは成功し、トリオの評判は功を奏したようである。音楽的には高い評価があるにもかかわらず、一般的にあまり演奏される事の無いオリジナル作品の再発見に力を注ぐために編成を拡大し、個性的なプログラムの提供に励む事になるのである。
  ザビーネ・マイヤー
 ドイツ、クライルスハイム生まれ。幼少時よりクラリネットを父から学び、1971年からシュトゥットガルト音楽院とハノーファーで学ぶ。21歳でバイエルン放送交響楽団に入団。その後ベルリン・フィルに首席ソロ奏者として入団するが、ソリストとしての活動が比重を増したために間もなく退団する。以後、ドイツのすべてのトップ・オーケストラから招かれる。現在は1993年よりリューベック音楽大学教授を務めている。
  ヴォルフガング・マイヤー
 クライルスハイム生まれ。シュトゥットガルトでオットー・ヘルマン、ハノーハーでハンス・ディンツァーに師事。1969年、71年、73年に全独青少年コンクールで優勝。1974年、クラニッヒ音楽賞を受賞。1975年ミュンヘンARDコンクールでシランクス・クインテットのメンバーとして優勝。1976年にドイツ音楽大学コンクール、1977年にはドイツ音楽コンクールでも1位に輝く。1989年からカールスルーエ音楽大学の教授として後進の指導を行う。2001年から07年まで同大学の学長を務めた。
  ライナー・ヴェーレ
 キール生まれ。ハノーファーでハンス・ディンツァーに、パリでギイ・デプリュに師事。全独青少年コンクールをはじめ、数々の代表的なコンクールで入賞し、全独ユース・オケ、全独学生オケのメンバーとして活躍。シャリュモー五重奏団のメンバーとしてコルマール、マルティニー、ミュンへンARDの各コンクールで入賞。ソリストとしては、プラハとツーロンのコンクールで優勝。1979年にはドイツ音楽コンクールで1位に輝く。1983年からはリューベック音楽アカデミー教授として、後進の指導にあたる。
  コンラート・エルザー
 シュヴァーベン州グミュント生まれ。シュトゥットガルト音楽大学でパウル・ブックに師事。その後、アンドレイ・ヤジンスキー、マルタ・アルゲリッチ、ニキタ・マガロフ、レフ・ヴァラシェンコ、オレグ・マイセンベルクのもとで研鑽を積む。1982年ジュネーヴ国際コンクールでは銅メダルを受賞。1984年ドイツ音楽コンクールで最高位、1985年エピナル国際ピアノ・コンクールでは1位受賞。1987年ブゾーニ国債コンクール、1989年ドルトムントのシューベルト国債コンクールに入賞。1992年にはリューベック音楽大学の教授となり、数々の国債コンクールの審査員を務め、各地でマスタークラスを行う。

 最近のクラシック倶楽部から提供される収録がかなり時間の経過したもが多く放送されていますが、今回の演奏はほんとに湯気が立ち上るような収録1ヶ月前というもので、聴く側にとってもみずみずしい新鮮な野菜を食した気分で楽しむ事ができました。
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